芳賀サイエンスラボ

【特】写真の原理

Posted on: 2015年7月20日

2015年07月20日 於 筑波大学 2D309、2D305

●目的
スマホやデジカメを用いて撮る写真が普及し、写真は生活の一部となっている。今回は、昔の技術として、フィルムカメラの原理を学ぶ。写真をポジとして用いて印画紙を感光させ、写真をどのような原理で撮っていたのかを理解する。

●参加者
講師: 芳賀先生
スタッフ: 相澤良太、坂入愛

午前:キッズ26人/保護者15人
午後:キッズ17人/保護者10人

参加者計: 68人

●所要時間
【午前】
9:40~ 写真とは、フィルムや印画紙の説明
9:50~ 撮影用装置制作
10:15~ 暗室へ移動、印画紙配布
10:30~ 外へ出て撮影
10:40~ 現像や使用溶液の説明、現像作業
11:15~ 2回目の撮影(暗室で印画紙配布→現像)
11:40~ ネガとポジの説明
12:00  終了

【午後】
13:40~ 説明
13:50~ 製作
14:15~ 暗室へ
14:30~ 外で撮影
14:40~ 現像の説明、現像
15:00~ ネガとポジの説明
15:20~  2回目の撮影
15:40~  2回目までに撮った白黒写真を用いて撮影
16:00   終了

●内容
① 写真とは、フィルムや印画紙の説明
近年は写真がスマホやデジカメで簡単に撮れるようになり、普及が進んでいる。デジタル化されている。現在でもフィルム写真は証拠写真等には利用されているが、昔の技術として、フィルム写真を体験してもらう。
フィルムとは?印画紙とは?(ハロゲン化銀が光と反応して黒くなる、等)

②撮影用装置制作
黒画用紙を半分に折り、端を1 cmほど折り、テープで留めて封筒状にした。小さい方の黒画用紙とプラスチック板をテープでくっつけ、ポジとして使いたい写真をプラ板の方に乗せ、黒画用紙との間にはさんで封筒に入れた。

 

S__9797724

 

 

 

 

 

 

 

 

 

③暗室へ移動、印画紙配布
あらかじめ用意しておいた暗室で、子どもたちを席に座らせてから電気を消す。セーフティランプ(赤色光)のみつけておく。順番に半分に切断しておいた印画紙を配布した。つるつるの面(表)が写真の表とくっつくように黒画用紙とプラ板の間にはさみ、封筒に入れなおした。封筒の入口を1 cm程度折り曲げ、光を侵入しないようにしてから電気をつけた。

④外へ出て撮影
1階に下り、日向で撮影をした。最初は5秒間露光したところ、真っ黒になってしまった。それをもとに、自分で何秒か決めて露光するようにした。午後は1秒間の露光としたが、写真の半分が露光できていない子が複数見られた。

S__9797721

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑤現像や使用溶液の説明、現像作業
現像液(アルカリ性)、停止液(酸性)、定着液、水の順番につけていく。色が変わってきたら現像液から停止液に移動し、30秒で定着液に、100秒で水に移動し、50秒数えたら手で取り出した。現像液の付着したトングを使用するとその部分が黒くなってしまうため、毎回キムタオル等でふき取ると良い。

S__9797720

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑥ネガとポジの説明
写真にはネガとポジがある。写真屋さんにフィルムを現像してもらってくるのがネガ、みんながイメージする写真、今回持ってきた写真がポジ。印画紙で撮影したことで、ネガになった(白黒が反転した)。町の写真屋さんの話。(いわゆるD.P.E.)

⑦2回目までに撮った白黒写真を用いて撮影
持ってきた写真ではなく、2回目までに撮影したネガの写真を用いて再撮影した。さらにポジに戻ったことを確認。

●主宰者のひとこと
この10年の間に銀塩写真はほとんど姿を消して,カメラはデジタルに変わりました。フィルムに撮影,現像してネガを作り,印画紙に焼き付ける,いわゆるD.P.E.の技術は忘れ去られようとしています。この一端を子どもに体験させておきたいと,印画紙の現像をやりました。普通教室(2D305)1室を暗室に仕立てましたが,元々ついている遮光カーテンのすきまを農業用シート(雑草除去用)でふさいで,暗室電球2個をつけました。
カメラやフィルムは使わず,手持ちの写真,あるいは写真に見立てた絵を使って,印画紙に密着させ,自作の黒い紙の封筒にいれて屋外に持ち出しました。日光でに1~2秒感光させた後,暗室に持ち帰って印画紙を現像し,停止液,定着液に通して水洗して,風乾させました。こうしてポジ写真からネガ印画がえられるので,それを再度,印画紙に感光させてポジにするのが目標でした。
しかし,十分に予備実験ができなかったこともあって,光量過多や不足が生じて,良い画像は得られませんでした。黒い封筒からの印画紙の出し入れにも問題があり,このあたりには改良の必要性を感じました。(芳賀)

●スタッフ感想
<相澤>
 今回は写真の原理、特に印画紙の性質を学びました。印画紙と写真や絵を重ね合わせて光を当てることによって印画紙に画像を映しました。
 午前のキッズの1回目は露光時間が長すぎ、印画紙が真っ黒になり落胆する子も多く見受けられました。その分2回目に成功した時はとても嬉しそうでした。午後は午前の失敗を受けスタッフが予め実験をしておいたのでほとんどのキッズが成功していました。朝のうちに予備実験をしておくべきだったと思います。また、現像液を規定よりも薄めることで印画紙が黒くなりすぎるキッズも減ったと思います。
 来年は今回の反省を生かしてみんなに成功して楽しんで欲しいと思います。
 

<坂入>
 今回は、昨年とは異なりピンホールカメラの製作を省いて、写真の原理の本質に近い実験をしました。ピンホールカメラの実験もおもしろいのですが、伝えたいことを考えると今回の実験の方が適しているのではないかと思いました。撮影のとき、写真を持ってきていない子どもは薄い紙にネームペンで絵を描き写真の代わりとしたのですが、紙の厚さの関係で写真の子どもと適切な露光時間が異なっているのを感じました。そのような場合は、個別に露光時間の対応をできたら良いと思いました。午前中は1回目に黒くなってしまいましたが、そのおかげで「次は何秒露光したら良いだろう?」と子どもたちが自分で考え、解決していくことができて、結果的に良かったと思いました。最初は現像液を規定量で希釈していたのですが、途中からさらに希釈してみたところ、少し上手くいくようになりました。子どもたちの作業ペースも考え、薬品を少し薄めに使っても良いのかもしれません。

記入者
筑波大学 生命環境学群生物資源学類3年
坂入愛

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