芳賀サイエンスラボ

Archive for 4月 2016

2016年4月29日 於 筑波大学

●目的
ツルグレン装置を用いて土壌動物を土壌から分離し、観察する。

●参加者
講師: 芳賀先生

スタッフ: 伊藤佑希 菅野志瞭

午前・午後:キッズ31人/保護者22人

●所要時間
【午前】
09:15~ 受付
09:50~   土壌中の生き物の説明
10:15~ ツルグレン装置の作製
11:00~    土壌採集、ツルグレン装置にサンプルをセット
11:50~  お昼

【午後】
13:00~ ツルグレン装置の片づけ
13:20~ ツルグレン装置で集めた生き物の観察
14:45~ まとめ、片づけ
15:45~ 解散

●内容
湿ったところ、暗いところを好む土壌中の生き物を土壌から分離し、観察を行うために、熱く、明るい環境を作り出せるツルグレン装置を作製した。土壌中の生き物は目に見えないものからミミズのような大きいものまで様々である。だが、多くの土の中の生き物は落ち葉などの有機物を無機物に変えて栄養にして分解者として生きており、食物連鎖のなかで重要な役割を果たしている。筑波大学の虹の広場周辺の土壌を採取し、ツルグレン装置で分離した土壌中の生き物をルミルーペや実態顕微鏡を用いて観察し、パンフレットを参考に名前を当てるなどした。

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●主催者のひとこと

午前中に,手づくりツルグレン・ファンネルの工作をしてから大学構内虹のひろば近くの広葉樹林に出掛けてリター(腐植土)を採取し,それをツルグレンににセットして,昼食休憩の間,1時間ほど白熱電灯で照らして土壌動物の抽出をしました。
さいわい,雨も降らず予定通りの進行でしたが,誤算もありました。
改装前の実験室では実験台に仕切りの畝が付いていて,それを利用すると,ちょうどファンネルに上から白熱電灯の光と熱が当たるようにスタンドを置けました。しかし,改装後の実験台にはそれがなく,適当な手篭を伏せた上にスタンドを載せるなどしてみたものの,高さが足りず,ほとんど横からの照明になってしまいました。そのため,抽出が不十分になりました。スタンドをもっと高い位置に置けるような台を準備すべきでした。
もう一つは,拡大観察に1人1台ずつルミルーペ(照明付き拡大鏡)を使わせたのですが,土壌動物観察には倍率が低く,同定が難しくなりました。双眼実体顕微鏡を5台用意して共同利用にしたところ,それの順番待ちの列ができてしまい,ゆっくり観察させられませんでした。隣室から運び入れる手間を厭わずに,やはり,1人1台の顕微鏡にすべきだったと反省しています。(芳賀)

●スタッフ感想
<伊藤佑希>
ツルグレン装置はビニールテープによる固定が甘く昼休み中に壊れてしまう装置が何台かあったため、次回からは作製時点でテープによる固定をしっかりさせておきたい。また、小さな土壌動物の同定は難しく、キッズたちに聞かれてもほとんど答えることができなかったため、もう少し予習すべきだと感じたのと、専門書とパンフレットの中間くらいの難易度の資料があるともう少しキッズと同定の作業を楽しめたのではないかと思う。また、実体顕微鏡の数が少なく、観察の途中で飽きてしまうキッズもいたので、もう少しうまく声掛けをして飽きない工夫をできたらよかったなと思う。

<菅野志瞭>
土壌の研究室に入ったということで!今回のスタッフに参加することになったのですが、実際に自分で土を採ってきて観察するのは初めてで、ツルグレン装置を使うのも初めてだったので、内心はキッズと同じように興味津々でした。
私もまだ初心者で知識もなく、質問してくれてもそれに答えられなくて悔しかったです。
観察に使ったルーペは肉眼で見えるものを補強するといった感じだったので、虫かもしれないけど小さすぎて粉にしか見えないような動物が多かった今回の実験では、ルーペだけでは厳しいと感じました。
ムカデやクモなどの少し大きい土壌動物を前にしても大騒ぎする子も少なく、子どものときは気持ち悪いとか恐怖よりも好奇心が勝つのかなと思いました。

記入者
筑波大学大学院 生命環境科学研究科 生物資源科学専攻 博士前期課程1年
伊藤佑希

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2016年4月17日 於 筑波実験植物園

●目的
本文

●参加者
講師: 芳賀先生

スタッフ:河合あかり、須藤裕子

午前:キッズ21人/保護者20人

参加者計:41人

●所要時間
【午前】
9:30~ 受付と説明

9:40~   植物園見学
10:40~  説明

11:00~ 大学構内に移動、多目的グランドで植物を探す
12:00~ まとめ、解散
●内容
筑波実験植物園の見学では、植物園スタッフの堤さんと一緒に園内を見学しました。園内の樹木や野菜として食べられる植物を中心に説明をしていただきました。

その後、植物園内で、芳賀先生より帰化植物についての説明をしていただきました。

会の後半では、植物園を出て筑波大学の多目的グランドに移動、そこで花のついている植物を探しました。最後に、芳賀先生やスタッフと一緒に名前を確認して、さまざまな植物の名前などを学びました。

写真 – 植物園で堤先生の説明を聞くキッズ

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●スタッフ感想
<河合あかり>
今回のサイエンスキッズでは筑波実験植物園と筑波大学構内の広場においてこの季節に見られる植物について、帰化植物についての解説を交えながら観察していきました。
事前にどのような植物が見られるかの下調べをしましたが、あまり多くの種類を確認することができずそのためサイエンスキッズ当日に少し時間を余らせてしまったため、もう少し活動範囲を変えてみる、広くする、などといった改善を行うべきだったと感じました。
今回のサイエンスキッズは強風に見舞われてしまいましたが、なんとか雨が降り出す前に活動を行うことができてよかったです。

<須藤裕子>
植物園内の見学にあった、野菜として食べられる植物の見学では、普段食べている野菜が実際はこんな風に実がなるのか、と興味津々で見学していたキッズの姿がとても印象的でした。また、花のついている植物を探すときでは、下見のときでは気づかなかった植物がたくさんあり、下見をもう少し徹底すればよかったです。また、たくさんの花を摘んでいるキッズも見られたため、野原に咲く花、そして野原には帰化植物がたくさん生育していることを実感できたのではないでしょうか。

記入者
筑波大学 生命環境学群生物学類3年
須藤裕子

2016年4月24日 於 福岡堰さくら公園・小貝川河畔

●目的
小貝川の河畔を約3㎞歩きながら自然を観察する

●参加者
講師: 芳賀先生

スタッフ: 平山 夏樹、吉野 葉月

午前:キッズ23人/兄弟2人/保護者26人
午後:キッズ23人/兄弟3人/保護者26人

参加者計: 106人

●内容
・距離標を目安に200m間の歩数を数える

・堤防の斜面に咲く花を採取し、種類を調べる

・セイヨウアブラナの花の構造を観察する

【観察された植物】

セイヨウアブラナ ハルジオン スイバ セイヨウタンポポ

シロバナタンポポ ヤセウツボ カラスノエンドウ スギナ

シロツメクサ ムラサキツメクサ オニノゲシ ハハコグサ

ヒメオドリコソウ オオイヌノフグリ ヘラオオバコ

タチスミレ(絶滅危惧種)  など

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主宰者のひとこと

この日は,太平洋岸に前線があって,次第に遠ざかる天気図なので,天候が回復すると思われたのに,朝の集合時点では小雨が続いていました。それでも,カッパを着たり傘を差したりして,ほぼ予定の参加者が顔をそろえました。歩き出した頃より空が明るくなり,傘を仕舞いに駐車場へ向かう父母の姿もありました。福岡堰を渡って対岸に出たころから薄日も漏れ始め,雨の心配はなくなりました。距離標を見ながら歩数を数えることをしたり、堤防の斜面に咲く花を調べたりして,緊急時にヘリポートになる広場で花の見比べやアブラナ(セイヨウアブラナ)の花の構造観察をしました。虫めがね持参を伝え忘れたので,眼をこらして調べました。全コース3㎞強でしたが,みな楽しげでした。当初,参加者が少ない見込みで,午前中だけの実施を考えていたのですが,申込者が増えて,午前・午後の2回の実施に切り替えたので,スタッフの都合が合わない事態になりましたが,午後の部も無事終えることができました。「サイエンス・キッズはおもしろい!」といってくれたキッズがいて,嬉しく思いました。(芳賀)

●スタッフ感想
<平山 夏樹>
朝の時点では小雨が降っていましたが、歩き出す頃には薄日も漏れ始め、好天の中で活動できました。ただし堤防の斜面で草花を採取する際に草むらに入ったため、足元が雨滴で濡れてしまいました。参加者に足元が濡れても大丈夫な服装で来るように事前に伝えておくと良かったかもしれません。今回歩いた道は車も通る場所なので、前後から来る車には細心の注意が必要です。今回の活動では春の草花の観察がメインでしたが、季節が変われば草花以外にも野鳥や昆虫などの他の生物種も見られそうです。個人的にまたこの場所を訪れてみたいなと思いました。

<吉野 葉月>
今回のサイエンスキッズは、春の草花を観察しながら、小貝川の周りを散歩しました。セイヨウアブラナが多く、綺麗な黄色に染まっていました。また、ハルジオンやハハコグサ、タチスミレなど色とりどりの花がたくさん咲いており、とても綺麗でした。子供たちは私たちがなかなか気づかないような小さな花や草を取ってきてくれました。いつも見ているはずなのに名前の知らない植物がたくさんあることを子供たちに教わりました。これをきっかけに植物の勉強を始めました。春の植物だけでなく、夏、秋そして冬の植物も観察してみたいです。

記入者
筑波大学 生命環境学群 生物資源学類2年

平山 夏樹

2015年4月10日 於 ひたちなか市平磯海岸

●目的
潮の満ち引きによってできる潮だまりに取り残された海の生き物を観察する。魚だけでなく多種多様な生物を観察する。

●参加者
講師: 芳賀先生

スタッフ: 相澤良太、浅井仁、平山夏樹、吉野葉月

午前:キッズ88人

●所要時間
【午前】
9:30~ 受付と説明
10:15~ 採集
10:50~ 採集してきた生き物の紹介・解説
11:10~  採集
11:20~ 解説
11:30~  解散・後片付け

●内容
磯の生き物を自由に採取および観察した。
ヤドカリ、ヒトデ、アメフラシ、カニのほかに、イソヒラムシやヘラムシ、ウミグモ、ワレカラ、イソギンチャク、クモヒトデなどが観察された。

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●スタッフ感想

<浅井仁>
前年に引き続き、今年度も非常に多くのキッズと保護者が参加してくれた。平磯はアオサに覆われ、少し生き物探しは難しいかと思ったが子供たちは楽しそうに採集していたので良かった。観察していると、子供が生き物を前にどうしたらいいか迷うような様子があるように感じられた。磯遊びのやり方ではないが、例えば岩をひっくり返すと色々な生き物がいて面白いなど、ただ歩き回って探すだけでない面白さなどを教えてあげたいと思った。磯遊びほど1度に多くの種類の生き物に直に触れる機会はめったになく、子供たちの今後の興味の発展に少しでも協力できたらいいと思った。

<平山夏樹>
親子一緒になって磯の生き物探しに熱中する姿が印象的でした。私は前日に下見に来たのですが、当日は下見の時の倍以上の種類数が見つかり、キッズたちの観察力に驚かされました。

今回はキッズの参加人数が非常に多く、スタッフ4人では対応しきれなかったように思います。キッズが捕まえた生き物を芳賀先生が紹介するのですが、人数が多いため後ろの方にいたキッズは見えなかったように思えます。身長の高いキッズは後ろに回ってもらうなどして対処すべきでした。
また、岩の上に海藻が付着して滑りやすいため、移動する際には慌てずゆっくり移動するように伝えました。キッズが見つけた生き物の種類を何度も訊かれたので、図鑑は必携だと感じました。

<吉野葉月>
今回は平磯に行き、磯部の生物の観察をしました。本当にたくさんの種類の生き物がいて驚きました。また、私より子供や親の方が詳しく、私の方が教えてもらっていました。波も荒くなく、大した怪我もなく、安全に終わったようにおもえます。また、たくさんの親子が来てくださって、本当に嬉しかったです。

<相澤良太>
今回は適度に曇り、気温も低くなく絶好の観察日和でした。海の生き物の観察ということで事故などを心配していたのですが、キッズたちは特に大きなけがもなく楽しんでいました。ただ、アオサが繁茂していたため、とてもすべりやすく、ヒヤッとすることがあったので、滑りにくい靴などを推奨すべきだなと思いました。生き物は下見の時にスタッフが見つけられなかった多くの生き物をキッズが見つけており、とても驚きました。キッズに教えられるように事前下見によく探して、あらかじめ調べておければよかったと思います。個人的には海の生き物に疎いのでもっと勉強してから望みたいとおもいました。また、人数が多く、先生の話が聞こえない子が多かったので、改善が必要だと感じました。

 

記入者
筑波大学 生命環境学群生物資源学類2年
相澤良太

2016年4月16日 於 霞ヶ浦環境科学センター

●目的
 自分の眼や耳の感覚、腕や指で温度や触れる感覚を調べたり確かめたりしてみよう

●参加者
 講師: 芳賀先生

スタッフ: 藤井啓太、久保友汰、中井彩加

午前:キッズ13人/保護者15人
 午後:キッズ10人/保護者8人

参加者計: 46人

●所要時間
 【午前】
 9:30~ 受付と説明
 9:40~ ブラックボックス遊び
 10:15~ スタッフによる実験①②➂
 11:15~ 心臓の音を聞いてみよう
 12:00  終了

【午後】
 13:30~ 受付と説明
 13:40~ ブラックボックス遊び
 14:10~スタッフによる実験
 15:20~心臓の音を聞いてみよう
 16:10 終了

●内容
 ブラックボックス遊びでは箱の中に入っている木の形を、箱を傾けた時の感覚など
から当てるゲームを行いました。

スタッフの実験は、①感覚に関するもの、②重心などの性質を体験するもの、➂視覚に関するもの
の3種類。
①では腕がのびる、何本に感じるか、薬指が離れないといった実験を、②では指一本で立てない、
紙コップの上に載乗ってみよう、➂では盲点をみつける、錯覚、補色残像といったことを
行いました。

最後にフィルムケースとチューブを使って聴診器のようなものを工作し、
心臓の音や体の様々な部分の音を聞いてみました。

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●芳賀先生のひとこと
 新入会キッズが最初に体験する室内体験ということで,いくつか簡単な実験を
スタッフ3人と芳賀が分担しました.
今回は,1リットル牛乳パックを高さ約14cm の直方体に加工した箱を
ブラックボックス(色は素材のまま)遊びをしました。過去には,中に消しゴムや
サイコロやビー玉などを入れて,滑り,転がりなどから判別させていましたが,
今回は,木でできた立体図形ブロックを使いました。
ほぼ同じ大きさの立方体,直方体,球,円柱,円盤などです。少し難しかったようです。
一方,主に,指導スタッフの声とそれに反応するキッズの歓声や疑問の声や雰囲気から,
どれも面白く進行しているように感じましたが,キッズの表情を確かめたり写真を
撮ったりできなかった(スマホを持ち忘れた)ことは心残りでした。
 今回初めて導入した聴診器づくりでは,フイルムケースにプラスチックチューブを
しっかり取り付ける工作がうまくできなかったキッズもあり,チューブ素材の選び方や
取り付け方の改良が必要であることを感じました。

●スタッフ感想

<藤井啓太>
初めてのサイエンスキッズ、如何だったでしょうか?みなさん楽しんでいただけたでしょうか?
身体を実際に使って体感するサイエンスでは、ブラックボックスの中を当てるゲームをしました。
このゲームはぼくが今年から始まった研究にとても似たものを感じます。
研究の初段階では、そもそも何がわからないのか、何がわかりたいのか、どうすればわかるかなど、
真っ暗闇の中にポツンと置かれたような感覚になります。そんな闇の中でも走り出す勇気や、
どのように走れば光が見つかるか、わからないのです。
今回のサイエンスキッズでは中盤にブースごとに分かれてスタッフそれぞれ違う実験を行いましたが、
ぼくの実験では感覚について行いました。感覚の話なので、人それぞれ感じ方もバラバラで、
思うように結果の得られないこともありました。そんな中でも、「不思議!」と反応してもらえて、
準備した身としてはとても嬉しかったです。

これから始まる研究生活を、彼らのようなわくわくや新鮮な心を忘れずに楽しみたいと思いました。

<久保友汰>
 今回は私はスタッフとして初めての活動でした。
 私は身体の重心等を用いた実験を担当しました。
 知っている実験であっても、やってみると新たな発見があり、子どもたちはいきいきと実験を
してくれました。
 一方、どのような順序であれば分かりやすいかやどの例を選べば理解できるか等もっと子どもたちの
目線を取り入れて実験を考えないといけないと実感しました。
 また体験することだけでなく、なぜそうなるか考えるということにもっと重点をおいて、
子どもたちにより深く考えてもらう時間をとることも必要であったと感じました。

<中井彩加>
 今回、視覚に関する実験を紹介したのですが、実際にはこう見えているはずという説明とは違う
見え方をしていると主張するキッズが多かったことが印象的でした。実験が正しく行えていない
(視点をずらしてはいけないという実験で視点をずらしてしまっているなど)ということもあるとは
思いますが、答えを聞いてもうのみにしないという姿勢は大切だと思います。科学を学ぶ上で、
今まで正しいとされてきたことが覆されるということは歴史上何度も起こっていることであり、
懐疑的な視点は大切にしてほしいなと思いました。全体的には盛りだくさんの内容で、ほとんど
サイエンスキッズに初めて参加するようなキッズたちでしたが、最初から最後まで集中して
楽しんでもらえたのではないかと思います。

記入者
 筑波大学 生命環境学群生物学類3年
 中井彩加

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