芳賀サイエンスラボ

Archive for 1月 2017

2017年1月21日 於 牛久自然観察の森

  • 目的

生き物の越冬状態を観察する。

  • 参加者

講師: 芳賀先生

スタッフ: 相澤良太、平山夏樹

午前:キッズ22人/保護者19人

参加者計: 41人

  • 所要時間

【午前】

9:00~ 受付と説明、梅の木の話

9:45~  移動

9:55~  カブトムシの幼虫探し

10:15~  生き物を探しながら移動

10:45~ DVD観賞

11:05~ 生き物を探しながら移動

11:30~ ホソミオツネントンボの観察

11:50~ 移動

12:00~ 解散

  • 内容

まず、梅林で植物は皮が残っていれば生きていけるという話が芳賀先生からあった。その後、DVDの準備のある芳賀先生と別れ、牛久自然観察の森が落ち葉を集めたところで、腐葉土をかき分けてカブトムシの幼虫探しを行った。その後、移動しつつ、クワコの繭や、カマキリの繭、スズメバチに噛まれてボロボロになった杉の木などを観察した。移動先の観察者でサイエンスキッズが過去に取材を受けた動画をみた。そのあと、ホソミオツネントンボを観察した。

  • スタッフ感想

<平山夏樹>

厳冬期の活動でしたが、好天に恵まれました。今回は芳賀先生には観察舎でのプロジェクターの準備と片付けに専念してもらい、観察ルートはスタッフ2名による進行でした。メインであるカブトムシの幼虫、ホソミオツネントンボのほか、ノウサギの糞、ハラビロカマキリの卵、モズのはやにえ等が観察できました。下見の段階では見られたゴマダラチョウの幼虫を当日見つけることができず残念でした。ビデオは毎年使用しているネイチャーセンターではなく観察舎での上映でしたが、観察舎の解錠が9:30~だったのが誤算でした。そのため事前に予定していたルートを急遽変更しての実施となりました。観察の森内は複数のルートが存在するので、行きと帰りで別のルートを通ってみることが新たな発見をするうえで大切だと感じました。

<相澤良太>

今回は、ハカセの意向でスタッフ主導の回でした。事前下見で牛久自然観察の森のスタッフの方に教えてもらった観察ポイントをもとに、解説・説明を行いました。例年観察されていた、ゴマダラチョウの幼虫やウスタビガの繭が観察できず残念でしたが、冬の生き物の探し方を知ることができたのではないかと思います。近年、牛久自然観察の森でオオムラサキも見ることができるようになってきたそうなので、今後ゴマダラチョウ・アカボシゴマダラ・オオムラサキの幼虫の比較もできるかもしれません。今回フィールドで観察できなかったので、あらかじめ数個体採集しておいて、もし当日に見つけることができなかったときに観察できるようにしておくといいと思いました。

 

記入者

筑波大学 生命環境学群生物資源学類2年

相澤良太

2017年1月14日 於 霞ヶ浦環境科学センター

●目的

スタッフがみんなの前で手品をします。失敗もあるかな?不思議に
思ったら,おどろいてばかりいないで,種や仕掛けを推理してみま
しょう。

●参加者

講師: 芳賀先生

スタッフ: 中井、高瀬、久保

午前:キッズ26人/保護者14人

参加者計: 40人

●所要時間
【午前】

9:00~ 受付
9:30~ 芳賀先生によるサイエンス手品の披露
10:05~ スタッフによるサイエンス手品の披露
11:45~ まとめ
12:00~ 解散、後片付け

●内容

今回は芳賀先生、スタッフがそれぞれ用意したサイエンスを使った手品を披露しました。キッズの皆さんにも原理を考えてもらいながら、科学の面白さを体感していただけたのではないでしょうか。

芳賀先生は「五円玉の穴を通るパチンコ玉」「消える水」「坂で止まる缶」等の実験を行いました。スタッフもそれぞれテーマを決めて数個のサイエンス手品を持ち寄り、手品が終わった後には原理とともに「こういう場合はどうなるかな?」などと追加で実験を見せたりと自由な雰囲気で楽しみ、学びました。

●スタッフ感想
<中井>
科学とマジックはとっても相性のいいものだと思います。テレビでよく見るマジックも、科学的な原理を使ったものが多くあります。今回私が扱ったのはなべのトウモロコシをポップコーンに変えるマジック、水風船を落としても割れないものはどれか、割れないシャボン玉の3つでした。キッズのみなさんは、実験をしている時にどういう原理を使っているか予想したり、どんな結果になるか予想してくれたりして、科学として楽しんでくれたので、嬉しく思いました。ポップコーンの実験は実際にキッズのみなさんにもやってもらったのですが、私が一度やっていても、発見があったキッズも多かったようで、実際にやってみることは大切だなと思いました。テレビでみてびっくりしたことも、実際にやってみるとまた新たな発見があったりすると思います。

個人的な反省点として、実験に必要な水風船の準備が足りなかったり、シャボン玉液や水を置く場所が悪かった点があります。この点についても、実際にやってみることの大切さを感じました。

<高瀬>
私は「水」というテーマで手品を行いました。水はありふれた存在なだけに、それが持つたくさんの特別な性質を忘れがちです。一番初めに水をいかにも薬品感のある瓶に入れ、「ジハイドロジェンモノオキサイド」と別名で呼び、「なんでも溶かす」「たくさんの死者を出す(溺死)」「色々なものをくっつける」と言った性質を紹介すると、この液体の存在にとても興味を持ってもらえたように思えました。その後に「水面のバジルが一瞬で広がる実験」「水袋に鉛筆をさしても水が漏れない実験」「浮沈子」「お話仕立てにした、酸とアルカリで紫キャベツの煮汁の色が変わる実験」を行いました。

どの実験においてもキッズは自分の知識をフル活用して一生懸命原理を考えてくれたことは嬉しかったです。たとえ間違っていてもしっかりと問題に向き合い、議論しようとする姿勢は私たちも見習うところがあります。

同時に、水のような身近な存在であっても、見方を変えればとても面白いんだという経験は、私自身身の回りの現象に改めて興味を持つきっかけになりました。キッズもそうであってくれたら嬉しいです。

<久保>
今回私は光に関する手品を行いました。

まずは高分子給水体を使って水との屈折率に関する手品を行いました。見た目はビー玉のような高分子給水体を水の中に入れると見えなくなることにキッズたちはとても驚いていました。

次に羽を用いて光が曲がることを使い手の骨が見えるような手品を行いました。

最後に封筒の中の文字が黒い筒で透視できる手品を行いました。

どの手品でも最後になぜこうなるかをキッズに聞いてみたところ思った以上に的を得た意見をしてくれるのでとても驚きました。

このような簡単な手品から科学に興味をもって欲しいです。

記入者
筑波大学 理工学群物理学類2年
高瀬勇気

2016年1月7日 於 北浦白鳥の里(潮来市)

●目的
野生の水鳥を望遠鏡なしで間近に観察し、餌やり体験を行う。

●参加者
講師: 芳賀先生

スタッフ: 平山 夏樹

午前:キッズ18人/保護者16人

参加者計: 34 人

●所要時間
【午前】
9:30~ 受付と説明
10:00~ 観察
10:15~餌やり
11:00~ まとめ、解散

●内容
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最初の場所ではコハクチョウ、コブハクチョウ、オナガガモ、オオバン、ユリカモメが観察できました。多数のユリカモメに混じって1羽だけセグロカモメも確認できました。

dsc_0861

白鳥を守る会の方に来てもらい、お話をして頂きました。

dsc_0858

最初の場所から100mほど移動した場所では、少数ながらカルガモ、ホシハジロの姿も確認できました。

●主宰者のひとこと

かってはホシハジロだった優占種がこのところオナガガモに取って代わり,来場者の多いエリアのほとんどを埋めつくすばかりになっていました。しかも,優先の度合いが年々大きくなって,子どもたちに多種多様な水鳥を観察させたいと思っているのに,ちょっと残念な状況でした。おまけに,岸近くにはコブハクチョウのみでオオハクチョウ,コハクチョウは沖合に出ていて,肉眼での観察はできませんでした。
対岸の鹿嶋市須賀で最近,死んだユリカモメから鳥インフルエンザが確認されたという報道があって,そ影響も懸念されましたが,出席率が下がることもなく,親子で水鳥とのふれあいを楽しみました。(芳賀)

●スタッフ感想
<平山 夏樹>
鳥インフルエンザの影響により中止が懸念される状況ではありましたが、無事に決行することができました。キッズが階段に座って芳賀先生の説明を聞いている途中にコブハクチョウが近づいてきたので、危険だと思い追い払いました。コブハクチョウの中には他種に対して攻撃的であったり人間の服に噛み付く個体もおり、注意が必要です。餌やりの際には、カモにあげようとしてもユリカモメに横取りされてしまうことがほとんどでした。また、手に食パンを持っていると大量のユリカモメに「襲われる」ため、怖がって泣き出してしまうキッズもいました。保護者の方でユリカモメの鋭い嘴が唇に当たり、出血してしまった方がいました。当たった箇所が唇だったので軽傷で済みましたが、目に当たっていたら大怪我に繋がっていたことだと思います。野鳥が相手とはいえ、怪我する恐れがあることを身に染みて感じました。

記入者
筑波大学 生命環境学群 生物資源学類2年
平山 夏樹

 

2017年1月8日 於 森林総合研究所

●目的
冬に見かけない蝶が,どのような姿・場所で冬越しをしているのかを観察することで,種によって冬越しの姿が異なることを知る。

●参加者
講師: 井上先生(森林総合研究所),芳賀先生
スタッフ: 坂入愛
キッズ: 6人/保護者6人

参加者計: 12人

●所要時間
9:35~ 井上先生による流れ説明
9:50~ 森林総合研究所内にて蝶探し
12:10~ まとめ、解散

●内容
蝶はどのような形で冬を越すのか。小学校3年生の教科書では蛹で越冬するモンシロチョウを扱う。
小学校6年生ではアゲハチョウを扱い,卵で冬を越すことを学習する。
このように,小学校で学習するチョウでも,種類によって異なる形で冬を越していることが分かる。

元サイエンス・キッズ父の井上大成先生によるご案内で,森林総合研究所を回った。
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・ウラギンシジミ
常緑樹の葉の裏,成虫の姿で冬を越す。全員で探したが,今回は見つからなかった。
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・チャバネセセリ
イネ科植物の葉を丸め,その中で幼虫として冬を越す。建物の軒下,南側の緑色のイネ科植物の中に包まっていた。
暖かい地域に住むチョウなので,建物の南側で越冬する。たくさん見つけることができた。

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・ゴマダラチョウ
エノキの大木を東西南北に区画分けし,それぞれの方向の根本の落葉をすべてひっくり返して幼虫を探した。
3本のエノキを探した結果として,北側から2匹、東側から1匹が見つかった。
北側は日が当たりにくく1日の温度変化が少ないため,例年のサイエンスキッズの傾向としても,北側から見つかることが多い。
オオムラサキの幼虫と似ているが,ゴマダラチョウは背中の突起が3対なのに対し,オオムラサキは4対ある。
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・オオミドリシジミ
木の枝の分かれ目のところに,1 mm弱の卵が2つ並んでいるのを見せていただいた。
肉眼では確認できないが,細かいトゲが目立っていた。

・モンシロチョウ
菜の花の隣の建物の壁に多くのモンシロチョウの蛹がついているのを確認した。

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【主宰者のひとこと】
つくば市の森林総合研究所の研究者で,現在は同研究所多摩森林科学園にお勤めの井上大成さんにご指導頂いているこの回は,屋外での観察なので,天気予報に一喜一憂しながら当日を迎えました。陽射しこそありませんでしたが,雨や雪になることもなく,風も穏やかで,研究所構内を約2時間半歩いて,観察することができました。井上さんに感謝です。夏とちがって,ほとんど動く生きものが見られず,根気のいる観察に終始したにも拘わらず,子どももおとなも一生懸命に冬越しの成虫,蛹,幼虫,そして卵を探しました。
実は,今回,サイエンス・キッズ始まって以来初めてのことが起こりました。この冬空に,参加希望者全員が出席して欠席者がゼロだったことです。通常,1~2割の不参加があるのですが,今回は100%達成でした。(芳賀)

●スタッフ感想
寒い日でしたが,キッズ参加率100%のとてもうれしい回でした。飛んでいるチョウと異なり,普通にしていると見えないので,宝探しのようにキッズと一緒に楽しんで参加しました。チャバネセセリ探しでは,「こんな感じで食べられている草にいそうだよ!」と教えてくれるキッズもおり,これから建物付近のイネ科植物に注目してくれると良いなと思いました。ゴマダラチョウ探しでは,全員で木を囲んでひたすら落葉をめくりました。私自身はじめてゴマダラチョウの幼虫を見つけたのですが,見つけたときには思わず声が出て,とても感動しました。ナメクジみたいで,このくらいの大きさで,落葉の裏にいて……と話を聞いて写真を見るのと,実際に葉っぱをめくって見つけるのだと,やはり感動も理解も異なるのだと実感しました。オオミドリシジミの卵は,目で見ただけではただの白くて小さい丸のように見えますが,先生に接写した写真を見せてもらうと細かいトゲがたくさんついていて,とても美しいと思いました。キッズも肉眼と比べて見ていて,驚いている様子でした。また,「ちょうの鱗粉転写」の回で鱗粉転写を学んでから,チョウの鱗粉転写標本を作っているというキッズがいて,とてもうれしく感じました。このようにサイエンズキッズの活動から興味を深めていってもらえると良いと思いました。

記入者
筑波大学 生命環境学群生物資源学類4年
坂入愛


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