芳賀サイエンスラボ

Archive for 1月 2017

2016年1月7日 於 北浦白鳥の里(潮来市)

●目的
野生の水鳥を望遠鏡なしで間近に観察し、餌やり体験を行う。

●参加者
講師: 芳賀先生

スタッフ: 平山 夏樹

午前:キッズ18人/保護者16人

参加者計: 34 人

●所要時間
【午前】
9:30~ 受付と説明
10:00~ 観察
10:15~餌やり
11:00~ まとめ、解散

●内容
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最初の場所ではコハクチョウ、コブハクチョウ、オナガガモ、オオバン、ユリカモメが観察できました。多数のユリカモメに混じって1羽だけセグロカモメも確認できました。

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白鳥を守る会の方に来てもらい、お話をして頂きました。

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最初の場所から100mほど移動した場所では、少数ながらカルガモ、ホシハジロの姿も確認できました。

●主宰者のひとこと

かってはホシハジロだった優占種がこのところオナガガモに取って代わり,来場者の多いエリアのほとんどを埋めつくすばかりになっていました。しかも,優先の度合いが年々大きくなって,子どもたちに多種多様な水鳥を観察させたいと思っているのに,ちょっと残念な状況でした。おまけに,岸近くにはコブハクチョウのみでオオハクチョウ,コハクチョウは沖合に出ていて,肉眼での観察はできませんでした。
対岸の鹿嶋市須賀で最近,死んだユリカモメから鳥インフルエンザが確認されたという報道があって,そ影響も懸念されましたが,出席率が下がることもなく,親子で水鳥とのふれあいを楽しみました。(芳賀)

●スタッフ感想
<平山 夏樹>
鳥インフルエンザの影響により中止が懸念される状況ではありましたが、無事に決行することができました。キッズが階段に座って芳賀先生の説明を聞いている途中にコブハクチョウが近づいてきたので、危険だと思い追い払いました。コブハクチョウの中には他種に対して攻撃的であったり人間の服に噛み付く個体もおり、注意が必要です。餌やりの際には、カモにあげようとしてもユリカモメに横取りされてしまうことがほとんどでした。また、手に食パンを持っていると大量のユリカモメに「襲われる」ため、怖がって泣き出してしまうキッズもいました。保護者の方でユリカモメの鋭い嘴が唇に当たり、出血してしまった方がいました。当たった箇所が唇だったので軽傷で済みましたが、目に当たっていたら大怪我に繋がっていたことだと思います。野鳥が相手とはいえ、怪我する恐れがあることを身に染みて感じました。

記入者
筑波大学 生命環境学群 生物資源学類2年
平山 夏樹

 

2017年1月8日 於 森林総合研究所

●目的
冬に見かけない蝶が,どのような姿・場所で冬越しをしているのかを観察することで,種によって冬越しの姿が異なることを知る。

●参加者
講師: 井上先生(森林総合研究所),芳賀先生
スタッフ: 坂入愛
キッズ: 6人/保護者6人

参加者計: 12人

●所要時間
9:35~ 井上先生による流れ説明
9:50~ 森林総合研究所内にて蝶探し
12:10~ まとめ、解散

●内容
蝶はどのような形で冬を越すのか。小学校3年生の教科書では蛹で越冬するモンシロチョウを扱う。
小学校6年生ではアゲハチョウを扱い,卵で冬を越すことを学習する。
このように,小学校で学習するチョウでも,種類によって異なる形で冬を越していることが分かる。

元サイエンス・キッズ父の井上大成先生によるご案内で,森林総合研究所を回った。
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・ウラギンシジミ
常緑樹の葉の裏,成虫の姿で冬を越す。全員で探したが,今回は見つからなかった。
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・チャバネセセリ
イネ科植物の葉を丸め,その中で幼虫として冬を越す。建物の軒下,南側の緑色のイネ科植物の中に包まっていた。
暖かい地域に住むチョウなので,建物の南側で越冬する。たくさん見つけることができた。

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・ゴマダラチョウ
エノキの大木を東西南北に区画分けし,それぞれの方向の根本の落葉をすべてひっくり返して幼虫を探した。
3本のエノキを探した結果として,北側から2匹、東側から1匹が見つかった。
北側は日が当たりにくく1日の温度変化が少ないため,例年のサイエンスキッズの傾向としても,北側から見つかることが多い。
オオムラサキの幼虫と似ているが,ゴマダラチョウは背中の突起が3対なのに対し,オオムラサキは4対ある。
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・オオミドリシジミ
木の枝の分かれ目のところに,1 mm弱の卵が2つ並んでいるのを見せていただいた。
肉眼では確認できないが,細かいトゲが目立っていた。

・モンシロチョウ
菜の花の隣の建物の壁に多くのモンシロチョウの蛹がついているのを確認した。

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【主宰者のひとこと】
つくば市の森林総合研究所の研究者で,現在は同研究所多摩森林科学園にお勤めの井上大成さんにご指導頂いているこの回は,屋外での観察なので,天気予報に一喜一憂しながら当日を迎えました。陽射しこそありませんでしたが,雨や雪になることもなく,風も穏やかで,研究所構内を約2時間半歩いて,観察することができました。井上さんに感謝です。夏とちがって,ほとんど動く生きものが見られず,根気のいる観察に終始したにも拘わらず,子どももおとなも一生懸命に冬越しの成虫,蛹,幼虫,そして卵を探しました。
実は,今回,サイエンス・キッズ始まって以来初めてのことが起こりました。この冬空に,参加希望者全員が出席して欠席者がゼロだったことです。通常,1~2割の不参加があるのですが,今回は100%達成でした。(芳賀)

●スタッフ感想
寒い日でしたが,キッズ参加率100%のとてもうれしい回でした。飛んでいるチョウと異なり,普通にしていると見えないので,宝探しのようにキッズと一緒に楽しんで参加しました。チャバネセセリ探しでは,「こんな感じで食べられている草にいそうだよ!」と教えてくれるキッズもおり,これから建物付近のイネ科植物に注目してくれると良いなと思いました。ゴマダラチョウ探しでは,全員で木を囲んでひたすら落葉をめくりました。私自身はじめてゴマダラチョウの幼虫を見つけたのですが,見つけたときには思わず声が出て,とても感動しました。ナメクジみたいで,このくらいの大きさで,落葉の裏にいて……と話を聞いて写真を見るのと,実際に葉っぱをめくって見つけるのだと,やはり感動も理解も異なるのだと実感しました。オオミドリシジミの卵は,目で見ただけではただの白くて小さい丸のように見えますが,先生に接写した写真を見せてもらうと細かいトゲがたくさんついていて,とても美しいと思いました。キッズも肉眼と比べて見ていて,驚いている様子でした。また,「ちょうの鱗粉転写」の回で鱗粉転写を学んでから,チョウの鱗粉転写標本を作っているというキッズがいて,とてもうれしく感じました。このようにサイエンズキッズの活動から興味を深めていってもらえると良いと思いました。

記入者
筑波大学 生命環境学群生物資源学類4年
坂入愛


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