芳賀サイエンスラボ

Archive for 5月 2017

2017年5月28日 於 筑波山・迎場コース,冒険コース
●目的
筑波山の登山コースを歩きながら、森林・植物・昆虫などの自然観察をする。
●参加者
講師: 芳賀先生
スタッフ: 杉原翔吉、田村響子
午前:キッズ46人/保護者約60人
午後:キッズ21人/保護者20人
参加者計: 約147人
●所要時間
【午前】
9:00~ 受付と説明
9:40~   つつじヶ丘を出発、コースを歩きながら自然観察
11:35~ 筑波山神社到着、解散

【午後】
13:15~ 受付と説明
13:35~ つつじヶ丘を出発、コースを歩きながら自然観察
15:30~ 筑波山神社到着、解散
●内容

まず芳賀先生から歩く道の説明があった後、午前中は参加者が多かったため、2つの班に分けた。前の班が出発して5分ほど経った後に次の班が出発した。歩いた道は迎場(むかえば)コースと登山道から外れた冒険コースで、木や植物、森林の構造などを観察しながら筑波山神社を目指した。午前中はつくばスタイルの取材があり、記者も同行した。

写真:あずまやの屋根の植生の観察

●スタッフ感想
<氏名>

杉原翔吉

 サイエンス・キッズのこの会には去年も参加していました。去年は黄色く熟していた入り口に生えているモミジイチゴの実が今年はまだ熟していないのを見ると、今年は去年より涼しかったのかもしれません。去年も参加していたキッズIIIの子たちは何か気付いたことがあるでしょうか?

 山道は前々日の雨のせいか濡れていて滑り易くなっていましたが、午前午後通して大きな怪我をする人なく行うことができてよかったなと思います。

 筑波山神社では今年も珍しいマルバクスノキの葉の観察をしました。近くには普通の楠も生えており、去年もでしたが葉っぱの形の違いがおもしろいなと思います。午後は「マルバクスノキとクスノキの葉っぱで大きいのはどちらか?」と質問したキッズがいて、みんなでどうやったら大きさを比べられるか考えました。

 午後の会では途中からハカセにバトンタッチをされ、スタッフ達が解説をしながら山道を歩きました。反省点としては、一つ目に自分が説明するときにどうしてもだんだんと早口になってしまったこと。二つ目にバスの時間に間に合わせようとあまり止まらず、予定より少し早く山を下りてきてしまったことです。午後は午前より人数も少なく、もう少しゆったり構えて出来たらよかったです。
<氏名>
田村響子

 前日は雨で足下が滑りやすくなっていましたが、当日は暑すぎず、山道を歩くには丁度良い天候でした。

 午前中は芳賀先生が前半の班に説明し、スタッフが後半の班に同じ説明をするという流れでした。午後は山道の途中から、スタッフのみで解説、キッズたちの誘導を行いました。

 山道では森林全体の構造や植物種による戦略の差に着目した解説をし、ギンリョウソウや筑波山の固有種であるホシザキユキノシタなども観察することができました。冒険コースは急斜面や細い道を下るコースで、芳賀先生がいらっしゃらない午後は特に心配でしたが、保護者の助けもあり、スムーズに進むことができました。「スタッフより前に行かないように」「順番を崩さないように」という約束をきちんと守ってくれて、キッズたちがとても頼もしかったです。

質問してくれたキッズには説明できたことも、全体に共有しきれなかったところが反省点です。

 

【主催者のひとこと】

薄雲ながら好天に恵まれて山歩きを楽しむことができました。
午前の部では,情報誌”つくばスタイル”の取材があり,つつじヶ丘出発前に,集合場所のレストラン横広場で付添家族もふくめて集合写真を撮りました。例年同様,つつじヶ丘から筑波山神社までのコースを歩きましたが,以前は,ほとんど他人には出会わなかったのに,TX開通後に筑波山の人気が高まって行き交う人々が多くなりました。数か所の観察ポイントでは,登山路をふさがないように気を配りながら話をしなければならず,やりにくさがましました。「ヒノキ森の構造」「四阿屋根の植生」「倒木あとのスポット」などは,年々変化していて,十数年毎年見ている私にはとても興味深い場所ですが,キッズに以前の状態を思い描かせるのが難しくなったところもあります。
午後の部では,私の脚の筋肉疲労でひざのバネが効かなくなり,怪我の恐れが感じられたので、迎え場コースと(通称)冒険コースは学生スタッフに任せて,車で先回りし,男女ノ川徒渉地点で合流しました。(芳賀)

写真:倒木とギャップの観察
記入者
筑波大学 生命環境学群生物資源学類2年
田村響子

広告
タグ:

2017年月13日 於 妙岐の鼻(茨城県稲敷市)

 

●目的

広大な湿原と、関東では最大級のヨシ原が広がる「妙岐の鼻」で、自然観察を行い、湿地帯特有の植物や野鳥や昆虫と親しむ。

 

●参加者

講師: 芳賀先生

 

スタッフ: 谷口心平

 

午前:キッズ8人/保護者7人

 

参加者計: 15人

 

●所要時間

【午前】

9:40~ 受付と説明

10:10~ 観察舎へ向かう遊歩道の探索

10:30~観察舎到着

10:50~水辺のデッキ、ヨシの根の観察

11:10 まとめ、解散

 

●内容

【野鳥観察ステージにて受付】

雨のためめ開始時刻を10分ほど遅らせた

【芳賀先生からのお話】

自然観察に向けたお話

【遊歩道の探索】

観察小屋までの遊歩道を歩くなかで見つけた生き物を先生が解説しながら小屋まで進み、到着後、同様にしてステージまで戻った。ヘラオオバコやヨシの特徴、オオヨシキリとカッコウの託卵、植物寄生性の昆虫(エノキカイガラジラミ)などを学んだ。

・主宰者のひとこと

朝、現地に向かう途中、空が急に暗くなり、次いで叩きつけるようなゲリラ豪雨になって、高速の標識の見極めが出来ず、出口を見落とすなどのトラブルもあって、「小雨実施」の範疇を超えたため、その後やや小降りになったとはいえ、参加者がいないのではないかと危惧したが、時間になると1台、また1台とキッズをのせた車が到着しら予定の半数以下であったが、時間通りに遊歩道を歩くことが出来た。雨はは降りやまず、傘を差しての探索になっても前回、前々回に比べて数は少なかったもののオオヨシキリやコジュリンの鳴き声も聞くことができ、ヨシの葉笛を鳴らしながら、楽しく歩けた。さすがに、咲く花も虫たちもほとんど限られ、よく出会うアオダイショウも姿がなかった。老朽化で立ち入りが禁止されている木道も、足元を確かめながら水辺まで歩き、他所では見ることが難しいヨシの根やそこに打ち寄せる波に耐える自然の護岸なども見せることができた。晴れていればヨシ原に踏み込んで観察できることも、雨が降りやまないため、省略せざるを得ず、早めに終了、解散することにしたが、キッズたちはそれでもみな楽しげに、つぎつぎに質問をぶつけてきてくれた。(芳賀)

 

●スタッフ感想

<谷口>

ピークは過ぎていたが、探索中は雨が降り続けた。しかし、子供たちはものともせず途中教わったヨシ笛をコレクションしながら元気よく、湿原を進んでいた。少人数で回ったので場の混乱などもなく安全に探索を終了した。またつくば市へ戻る道中、芳賀先生から「雨の日こそ植物の観察に適している」とのお話を頂いた。以前の生物学類長から聞いたお話とのことで、「雨の日は昆虫などが落ち着くので、普段以上に植物の姿がよく見える」そうだ。すると、当日はまさに植物の観察日和だったのかも知れないと思った。

 

 

記入者

筑波大学 生命環境学群生物学類二年

谷口心平

タグ:

Posted on: 2017年5月14日

2017年5月5日 於 筑波大学

●目的

土壌動物を観察し、親しむ

●参加者
講師: 芳賀先生

スタッフ: 山本有華、大熊美桜、中井彩加(キッズスタッフのOBの方が補助に入ってくださりました)

キッズ11人、キッズの兄弟2人/保護者15人

参加者計: 28人

●所要時間
【午前】

9:30~受付

9:45~土壌動物に関するお話

10:00~ツルグレンファンネルの作成

10:50~採集(筑波大学内、虹の広場と一ノ矢学生宿舎の間にて)

12:10~装置に土をセット

12:30~お昼休憩

【午後】

13:40~観察

15:00~解散、片付け

●内容

大学構内の林で土を採り、ツルグレンファンネルを用いて土壌中の虫を50%エタノールの中に落とし、実体顕微鏡を用いて観察した。ミミズ、トビムシ、ダニ、ヤスデ、コムカデなど多くの種類の生き物を観察することができた。

【主宰者のひとこと】
毎年,改良を重ねてきたキッズ個人用の簡易ツルグレンファンネルはようやく完成形になりました。園芸用ポットスタンドに深型で目の粗いミニバスケット(いずれも百均)を使い,スタンドとバスケットの口径の調節に底を抜いたアルミ箔皿を置き,,黒いB4画用紙にコピーした展開図を切り抜いて漏斗状に組み立てました。
工作を終えた後,大学構内兵太郎池近くの雑木林に行って,使い捨てゴム手袋で,チャック付ポリ袋(34×24cm)に半分くらいの,主にA層の林床土壌を採取しました。それを実験室に持ち帰ってミニバスケットに入れてセットし,光源+熱源に実習用の白熱電灯を照射して,約50%EtOHを入れたプラ容器を漏斗下に置きました。こうして昼食休憩の間に土壌動物を抽出しました。これで,約1時間という短い抽出時間でも50種類程度を見ることができました。観察には主に双眼実体顕微鏡を使い,ルミルーペも補助的に,また光源として利用しました。
今回,たまたま連休で帰省中の,元サイエンス・キッズで筑波大医学群卒業の内科医師が飛び入りスタッフで,手助けしてくれました。(芳賀)

●スタッフ感想
<大熊美桜>

今回初めて参加しましたが、自分にとっても勉強になることが多く、充実していました。去年の反省を見ると、土壌生物の同定が難しかったという意見が多かったので少し予習して臨んだのですが、それでもやはり同定はなかなか難しかったです。もっと予習していけばよかったと思いましたし、ゾウムシやトビムシが載っている写真付きの図鑑(またはハンドブックなど)を持って行けば分かりやすくてよかったとも思いました。また、観察のの為に土壌生物をピンセットでつまんで移動させているうちに潰してしまい、観察がしにくくなっている人も多かったので、もっとスポイトを勧めればよかったです。

ですが、観察には一人一台顕微鏡があたり、各々自由に観察できていてよかったと思います。保護者の方や、一緒に来た弟妹さんも楽しめていたようでした。私自身も土壌生物により興味がわいたので、参加してよかったです。ありがとうございました。

<山本有華>

最初、土壌動物について詳しくなかったので少し不安でしたが、事前講習とキッズたちに配布された資料を使って、キッズたちといっしょに土壌動物たちを特定することができました。

まず実験装置作りですが、キッズたちは手早くできていました。土壌採集のとき、外に出てみんなはしゃいでいました。実際には適当にとっても小さい虫がたくさん存在するのですが、虫を取ろうとみんな夢中になっていました。実験室に戻り、採集した土壌を実験装置にセットすると早くも落ちてくる虫がいて興味津々でした。昼食後、顕微鏡を使っての観察の際には資料を基に虫の特定に真剣に取り組んでいました。新しい虫が見つかると、その子の顕微鏡をのぞきにみんな集まってきて、いい雰囲気でした。飽き始めたキッズが少し出てきたころには親御さんたちが顕微鏡をのぞいて夢中になっていました。親子で楽しめる内容だと思いました。そして、私自身も楽しませていただきました。

 

<中井彩加>

土壌動物は、一般的に気持ち悪いといった感想を持つ方も多く、嫌われていたりしますが、森や里山など様々な環境で土壌中の栄養を維持するといった、とても大切な役割を果たしています。今回は、キッズのみなさんがこれは何だろうと、土壌動物にすごく興味を持ってくれた様子が見られよかったです。こういった日の当たることの少ない生物たちのとこももっとよく知ってもらえるとよいと思います。

個人的に同定は好きな作業なので、私が凝ってしまって、ついていけないキッズもいたかもしれません。反省もありますが、同定の作業に、なぞを解き明かして行くようなワクワク感を感じてくれたキッズがいたらうれしいです。

記入者
筑波大学 生命環境学群生物学類4年

中井彩加

タグ:

2017年05月14日 於 筑波大学

 

  • 目的

顕微鏡の使い方を覚え、剥ぎ取り法とレプリカ法の二つの方法で気孔を観察してみる。気孔の役割を知る。

 

  • 参加者

講師: 芳賀先生

 

スタッフ:吉野葉月、杉原翔吉

 

午前:キッズ23人/保護者14人

 

参加者計: 37人

 

  • 所要時間

【午前】

9:30~ 受付と説明(気孔について、剥ぎ取り法とレプリカ法)

10:00~ 顕微鏡の説明、剥ぎ取り法

11:00~ レプリカ法

11:50~ まとめ、解散

12:30  後片付け

 

  • 内容

芳賀先生が植物にある気孔の役割を説明した後、スタッフが顕微鏡の使い方を説明し、まずは剥ぎ取り法でプレパラートを作って観察してもらいました。次に液バンを使ったレプリカ法もためしてもらいました。どちらも作ったプレパラートにはシールを張って記録を書き持って帰りました。

 

  • 主宰者のひとこと

気孔観察では,よくツユクサ,ムラサキツユクサやカタバミを材料として用います。葉の表皮をはぎ取りやすいためです。大学構内ではこれらが群生している場所がなく,よく植栽されるムラサキツユクサも見当たりません。ツユクサは開花時期になれば青い花が見つけやすいのですが,まだその時期ではないので,探しあぐねます。ところが,生農棟前の業務用駐車場の生け垣の下草に生える雑草の中に,ツユクサ科の植物があるのに気づき,図鑑で調べてみると南米原産の外来植物の「トキワツユクサ」 Tradescantia fluminensis  でした。日本のツユクサに葉の形が似ていますが肉厚で,花が白い植物です。ほとんど花は付けていませんが気孔観察の材料としては十分使え,ほとんど全員が検鏡できました。一方,他の駐車場脇でカタバミの群生があり,これも使えました。

検鏡には、今回は固定染色剤としてアセトカーミンを使い,ネオシガラールで封入しました。スライドグラスにはデータラベルを貼りスライドメイラー(小格納ケース)に入れて持ち帰らせました。

表皮はぎ取り法だけでなく,エキバン(塗る絆創膏)と透明テープを使って作るレプリカ法でも観察できました。生物顕微鏡の接眼レンズにカメラやスマホを宛がってピントを合わせ,きれいな写真を撮ったキッズもいました。

今回は,時間の余裕がなく,上記の2種以外の任意の葉を調べることはできませんでした。(芳賀)

 

  • スタッフ感想

<吉野葉月>

今日は、葉の気孔を観察するために、剥ぎ取り法とレプリカ法を使いました。

剥ぎ取り法では、葉の薄皮を剥ぎ取り、酢酸カーミンで染色して観察しました。子供たちは剥ぎ取ることに苦戦していましたが、無事みんな観察することができました。みんな「本当に口みたい!」と驚いていました。

レプリカ法では、液体絆創膏で葉の表面・裏面を型取り、そのレプリカを顕微鏡で観察しました。剥ぎ取り法より簡単だったので、表面と裏面を比べたり、観察したものをノートに書いたりしていました。

顕微鏡も、杉原くんの説明に従い、丁寧に使えていたと思います。

 

<杉原翔吉>

剥ぎ取り法とレプリカ法の観察ではレプリカ法の方が簡単ですが、気孔の形のイメージがきちんとできていないときれいにできた標本でも観察することができないようなので、先に剥ぎ取り法をやることは意味があるのだなと思いました。僕も不器用で剥ぎ取りはいつも最初うまくいきませんが、不器用な人はとにかく何度もトライするとうまくいくときがあります。

キッズの中には自分でよりうまく剥ぎ取る方法を開発したり、カタバミとトキワツユクサでは気孔の周りの細胞の様子が違うことを発見したりする子もいて、顕微鏡での観察を楽しんでいるようでした。

反省としては自分自身が教えているときにそばにあったネオシガラールの瓶を引っかけてこぼしてしまいました。スタッフはいつも落ち着いて周りを見て動くようにしなければと改めて思いました。

 

記入者

筑波大学 生命環境学群生物学類2年

杉原翔吉

タグ:

2017年5月7日 於 筑波大学

●目的
霞ケ浦の水の色や成分を調べたり、濁り具合を調べたり、底の泥を採って手触りをたしかめたりする。

●参加者
講師: 芳賀先生、国土交通省霞ケ浦河川事務所の方4名

スタッフ: 平山 夏樹

午前:キッズ40人
午後:キッズ24人

参加者計: 70人

 

●内容

①水上班:船に乗って霞ケ浦の湖上から底の泥を採集し、手触りやにおいを確かめる。

②陸上班:CODのパックテストと透視度測定を行い、水道水と霞ケ浦の水を比較する。

COD(化学的酸素要求量)のパックテストでは、水道水(左)と霞ケ浦の水(右)で明確な違いがみられた。

 

●スタッフ感想
<平山 夏樹>

昨年に引き続きこの回のスタッフを担当しましたが、今年度はスタッフが自分一人だったため当日朝の準備が忙しかったです。受付や事前準備が間に合わず、キッズの保護者のご協力をいただく形になりました。昨年は実施できた遠心分離機の準備が間に合わず、今年は実施できなかったのが残念でした。当日は芳賀先生より朝8:50分現地集合との指示だったのですが、集合時刻を8:30にすれば朝の準備や受付準備に余裕を持つことができたと思います。内容に関しては、国土交通省の方々のご協力もありスムーズに進めることができました。実験の進行や専門的な説明は国土交通省の方々に任せ、スタッフの自分は透視度測定の水抜き、霞ケ浦でバケツで採集した水の運搬、陸上班と水上班の入れ替え時の船着場までの案内、待ち時間のトイレの場所案内などが主な仕事でした。この回の注意点としては、パックの中の試薬が目に入ると大変危険なのでパックの穴を顔面に向けないように伝えることです。また、ビーカーの水に人の手が触れて実験結果に狂いが生じるのを防ぐため、水に触れないようにキッズに伝える必要があります。この回は陸上班と水上班に分かれて途中で入れ替えを行うため、タイムスケジュールを事前に芳賀先生と国土交通省の方と学生スタッフで把握しておくとスムーズな進行ができると思います。

記入者
筑波大学 生命環境学群 生物資源学類3年
平山 夏樹


2017年5月
« 4月   6月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

カテゴリー