芳賀サイエンスラボ

Archive for 8月 2nd, 2017

2017年7月17日 於 筑波大学 2D503

 

●目的

昔の技術である白黒写真(白黒フィルム、モノクロフィルム)の原理を学ぶ。

 

●参加者

講師:芳賀和夫

スタッフ:須藤裕子、椎名瞳

 

午前:キッズ38人/保護者25人

午後:キッズ12人/保護者8人

 

参加者合計:83人

 

●所要時間

【午前】

9:40~ 写真、フィルム、印画紙の説明

10:00~ 暗箱の作成

10:30~ 現像や使用溶液の説明

10:40~ 撮影、現像作業

11:20~ 撮影、現像作業(2回目)

12:00 終了

 

【午後】

13:40~ 写真、フィルム、印画紙の説明

14:00~ 暗箱の作成

14:30~ 現像や使用溶液の説明

14:40~ 撮影、現像作業

15:20~ 撮影、現像作業(2回目)

16:00 終了

 

●内容

・写真とは、フィルムと印画紙の説明

科学技術の発達により、白黒写真は見られなくなり、スマートフォンやデジタルカメラを用いたデジタル撮影が多くなってきている。今回のサイエンスキッズでは、昔によく使われた技術であるフィルム撮影を体験する。

今回の実験で使った印画紙には、薄い膜に臭化銀(AgBr)の細かい粒子を含んでおり、光があたると光るエネルギーで臭化銀が銀と臭素に分解され、銀の黒い粒子ができる。このフィルムに銀の黒い粒子がついた状態を潜像という。

この潜像をくっきりと浮かび上がらせる作業を現像と呼んでいる。現像では、生成した銀のわりの未反応の臭化銀をさらに分解して、銀の量をさらに増やしていく。このとき、光がたくさんあたった部分(元写真の白い部分)は反応が早くすすみ、銀が増えるため黒くなる。一方、光があまりあたらなかった部分(元写真の黒い部分)は銀が増えず白っぽくなる。現像の他にも、臭化銀の科学反応を止める停止、感光しなかった部分の物質を取り除く定着、現像~定着の物質を洗う水洗の作業も行った。

・暗箱の作成

印画紙に光があたって化学反応が起こらないように、光を遮断する暗箱を黒の画用紙、箱などで作成した。

 

・撮影、現像作業

暗箱から印画紙と元写真(ネガ)を取り出して5~10秒ほど蛍光灯の光をあてて撮影を行った。

現像作業では、現像、現像停止、定着、水洗の順に行った。

 

●スタッフ感想

<須藤裕子>

今回は白黒写真の原理を学びました。デジタル撮影が主流な中、白黒写真の撮影方法にイメージがつかない、慣れない様子のキッズが多かったように感じましたが、きちんと撮影できているキッズが多くて良かったです。

反省点としては、2点ほどあります。1つは、午前中は暗箱として黒い画用紙から封筒を作成したのですが、封筒の開け閉めの際に光があたってしまい本来の光をあてる時間よりも長く光があたったために印画紙の反応が進んでしまったキッズが何人かいました。午後では暗箱として小さな箱を用いたため撮影に失敗したキッズが少なかったので、どのような暗箱を使用するか考えるべきでした。2つ目に、現像のときに使ったピンセットの扱いが難しく、現像液に浸ける時間が長くなってしまったキッズがいました。そのため、ピンセットで現像を行う際には印画紙の端に折り目をつけておくなど工夫をすればいいと思いました。

 

<椎名瞳>

今回は印画紙を使って写真の原理を体感しました。印画紙に像が浮かび上がる瞬間のキッズ達は興味津々でとても楽しそうでした。印画紙に像が浮かび上がる仕組みや、フィルムカメラのネガとポジの関係を体感することが楽しくできたのではないかと思います。

一方で、うまく感光ができていなかったり、薬剤に漬ける時間が適切でなかったためか、3回中1回も成功しなかったキッズもいました。

感光は、午前中は封筒を用いておこないましたが、午後は箱を用いました。箱を用いた方が全体的に成功率が高かったように感じました。

また、薬剤に漬ける際に用いたピンセットは扱いが難しく、一度薬剤に印画紙を落としてしまうとなかなか取れなくなってしまうことがありました。印画紙に小さく折り目をつけて、持ち手を作る工夫などがあればさらに実験がしやすくなるのではないかと思います。

 

記入者

筑波大学生命環境学群生物学類 4年次

須藤裕子

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